調整[段取りの心得・三]
実行
あなたがどれほど良い計画を立てたとしても、実行しなければ何の意味もありません。いや、それどころか、行動に移さない計画なんてむしろマイナスです。「長いこと掛けて最高の計画が出来上がった・・・。達成感と心地よい疲労感。もう眠いし、今日は計画を立てたんだから、勉強は明日からでいっか・・・。」ありがちな話ですが、さてところで、あなたは計画を立てることで、自分の目標にどれだけ近づくことが出来ましたか?残念ながら、この時点で実際にあなたが成し遂げたことは何もありません。進むべき道筋がほんの少しだけ明らかになっただけで、一歩たりとも目的地に近づいてはいないのです。納得のゆく計画が立ったら、その瞬間からそれを実行しましょう。「実行!実行!!実行!!!」です。時に、自分の案が合っているのか心配になることもあるでしょう。しかし、取り組まなければその良し悪しを判断することはできません。いや、それどころか、その判断材料すら手に入りません。適当なことしかできなければ、悪い結果の原因が計画の所為なのか、他にあるのか判断がつかなくなります。「これ!」と決めたら全力で取り組みましょう。現時点のあなたが最善と思って立てた計画です。自分を信じて徹底的にやりましょう! 「実行!実行!!実行!!!」です。
チェック
ある程度時間(一ヶ月~三ヶ月程度)を費やしたら、自分のやってきたことが正しいのかチェックしてみましょう。
- 使用した教材の定着度テストを行なう
- 模試を定期的に利用する
- 過去問を解き直す
知識は増えましたか?解ける問題は増えていますか?予定通りに実力は伸びてますか?志望校対策の方向性は合ってそうですか?時間を取って色々と考えてみましょう。計画を実行してゆく中で分析力も向上し、初めとは違うものが見えてくることもあります。定期チェックを繰り返せば、「1年間見当違いのことに時間を費やしていた…」なんて可能性はだいぶ低くなります。しっかりと勉強を続けていれば確実に実力も伸びてくるので、定期的な振り返りはモチベーションアップにもつながります。めんどくさがらずやりましょう。
修正
定期的なチェックの結果、予定と実際に違いがあることや、計画に不備があることに気がついたら、瞬時に計画の修正を行いましょう。たとえば定着率が低いのであれば、復習時間を増やす必要があります。思っても見なかったところに穴が見つかれば、その対策を講じなければなりません。単語帳を一冊覚え切って、ようやく求められているものが他のこと(たとえば文構造の把握力)だったと気付くこともあるかも知れません。もしかしたら、逆に自分の想定していた以上に勉強が進み、思っていた以上に実力が伸びているということもないことではありません。いずれにせよ、計画と実際が乖離してるなと感じるときには、それに気付いた時点で計画の修正が求められます。「ダメなことが分かっているのに何も対策を打たず」ではジリ貧です。修正が効く段階で、しっかりと修正しましょう。