勉強は訓練だ!

Mindset勉強は訓練です。勉強はそもそもとても泥臭い行為であり、勉強の結果スマートになることはできても、スマートにできるようになることはない。そういうものです。なのにそんなことを考えながら中途半端な気持ちで取り組んでしまう。それでは、いつまでもたっても向上しません。こんなことを言うと「クラスの〜君は、全然勉強してないのにできる!」なんて反論する人がいますが、それは以下のいずれかに過ぎません。「過去の蓄えを食いつぶしている最中」or「見えないところでしっかりとやってる」つまり過去において必死でやったか、見えないところで必死でやっているか。冬眠中のクマと水面の白鳥みたいな感じですかね。どちらも他人からはわからない。だから勝手に(あるいは素直に)やってないのにできると思い込んでしまう。でも実際、彼らはやってきたorやってるんです。泥臭く必死にやりもしないで、「〜君はすごいなー。僕もああなりたいなぁ・・・。」ではいつまでもできるようにはなりません。

それでも、「記憶力が〜」とか言う人。記憶力の違いなんて微々たる差です。これは今までの経験から、覚え方が洗練されていたり、関連付けられる要素が多いから頭に入れやすいとかの理由で、少しばかり記憶力が良く見える。ただその程度のことです。鍛えれば伸びるし、そうでなければ伸びない。ただそれだけ。根本的な記憶力の違いなんてそう大差ありません。(中には特殊能力持ちみたいな人もいますが、せいぜい万に一人程度。少なくとも、1つの学校に何名もいるということはありえません)

ところで「勉強とスポーツは実はとてもよく似ている」と聞いたら、あなたは納得しますか?それとも反論するでしょうか。確かに、勉強は主に頭を、スポーツは体を使うわけですし、「あの子は勉強が得意だけど、スポーツは苦手。またはその逆」なんて状況、結構ありますよね。だから一見別物に感じられてしまう。ですが、得意にする方法に目を向けるなら、この2つは非常によく似ています。

まずはやるべきこと、身に付けるべきことを理解する。その後、それが身に付くまで、無意識に出せるレベルになるまでやり込む。簡潔に言うと、(簡潔に過ぎるかもしれませんが・・・)勉強もスポーツもこれを徹底できれば、計画がよほど狂っていない限り確実に上達します。これスポーツで考えれば当たり前の話ですよね?基本的なルール・体の使い方・テクニックなどが、頭では理解しているけど身についていない。咄嗟にできない。そんな人が試合で活躍できますか?

スポーツで考えれば当たり前のことを、勉強のことになると理解していない人が多いです。教わっただけ、頭に入っただけでそれが使えるんだと勘違いする。教室で、塾で授業を受けただけでテストで良い点取れると勘違いする。自分の点数が低いときには頭の出来の違いによるもので、やってることに間違いがあるとはつゆほども思わない。悪いのは、あなたの頭ではありません。考え方です。訓練を省力するからだめなのです。勉強もスポーツも訓練を通して体に覚えこませる必要があるのは変わりません。理解したことは何度でも繰り返して、確実に定着させましょう。「わかる」ではなく「即答できる」を目指しましょう。

ちなみに、大学受験用単語帳でお目にかかるdiscipline。この単語は学問の他に、訓練や戒律という意味を持ちます。つまり、そもそも「学ぶことは訓練である」ということですね。