過去のshould’ve doneと未来のshould’ve doneの違い[青稲塾そこ知り英文法078]

078-%e9%81%8e%e5%8e%bb%e3%82%92%e8%a1%a8%e3%81%99shouldve-done-vs-%e6%9c%aa%e6%9d%a5%e3%82%92%e8%a1%a8%e3%81%99shouldve-done今日の「そこ知り英文法」は「過去のshould've doneと未来のshould've doneの違い」についてです。should have doneというと、「〜すべきだったのに(しなかった)」という後悔の意味が有名ですよね。大学入試などでもよく聞かれますし、高校などでもまず真っ先にこの意味を習うと思います。次点で「〜だったはず」という過去推量の用法。ここまでは高校で習いますが、should have doneにはまだ他の意味もあるのです。本日のキーワードは「未来と過去」と「期待と義務」。それではいってみましょう〜。
前回の記事はこちら↓
「そこ知り英文法シリーズ」まとめ記事はこちらから↓

問題

問題。以下の英文におかしなところがあれば訂正せよ。

  • I should have finished my homework by next Friday.

答え↓

  • 訂正なし

解説

学校などではshould've doneは基本的に「過去の事柄に対するなんらかの気持ちを表す」と教わると思います

  • He watched some movies all day long yesterday. He should already have finished his homework.
    彼は昨日一日中家で映画を見ていたよ。宿題をすでに終わらせていたはずだ。
  • He got a low score in the exam. He should have studied hard.
    彼はテストの点が低かった。一生懸命勉強すべきだったのに。

一文目のshouldは期待感込みの過去推量を、二文目は後悔(実行しなかった過去の事柄への義務感)を表しています。ここまでは学校でも習いますし、Forestにも載っています。しかし、実は同じ形で「未来の事柄に対する気持ち」を表すこともできるのです。

  • I'm a man of ability. I should have finished the work by the end of next month.
    私は有能な男です。来月末までにはその仕事をきっと終わらせるでしょう。

こんな感じ。要は「未来完了」なのですが、期待感込みで「終わらせているだろう」と推量しているわけです。他にも「未来の事柄に関する義務感」を表すこともできます。

  • I don't know how long I could live. So, I should have finished the work within a year however long.
    私はいつまで生きられるかわからない。だから、どんなに長くとも、1年以内にその仕事をやり終えてしまわなければ。

両者とも学校では習いませんが実在する用法です。よくよく考えれば当たり前の話で、助動詞+have doneにおけるhave doneが表すのは、厳密には「過去」ではなく「完了」であり、should自体に「未来」で使ってはならない理由があるわけでもない以上、「未来完了」で使っても差し支えないのです。ちなみに、よく知られているwould以外にも、may,might,couldのようにhave doneとの組み合わせで、「未来完了」を表せるものもあるということは過去を表すmay have doneと未来を表すmay have doneの違い[青稲塾そこ知り英文法075]でも話した通りです。should have doneもその仲間と考えて問題ありません。

それでは問題に戻ります。問題。以下の英文におかしなところがあれば訂正せよ。

  • I should have finished my homework by next Friday.

by next Fridayを見る限り、これは未来完了的な文です。しかし、should have doneにも未来完了の用法があります。よって、「訂正なし」が正解になります。

類題

問題。以下の英文におかしなところがあれば訂正せよ。

  • The tournament ended with the victory of the team.

答え↓

  • The tournament ended with the team's victory.
    teamは人の集合体。

本日のまとめ

  • should have doneは「過去」と「未来」で使用可能
  • 過去の場合は「過去の事柄への期待的推量」or「後悔」
  • 未来の場合は「未来完了+期待感」or「未来完了+義務感」

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