自学の心得・まとめ

自学の心得このページは「自学の心得」シリーズのまとめページです。「どんな教科でも高得点を取る子がいる。逆にどんな教科でも赤点ギリギリな子がいる。両者の違いはどこから来るのか?」この問いが自学の心得の出発点でした。研究の末わかったのは、できる・できないは脳みその違いではなく、やり方の違い・習慣の違いでしかないということ。であるならば、出来る子のやり方・考え方を取り入れて、やる気があるのに伸び悩んでいる子が効率よく実力を伸ばすための手助けをしたい。全教科対応の学習の基礎体力を向上させるアドバイス集を作りたい!!そうして自学の心得は生まれました。

まず当然の事実から。試験日当日の実力は「現在の実力+伸びしろ」で表されます。そして伸びしろは「学習能力と時間の積」で表され、さらに学習能力は「段取り力・実行力・定着力」の3つに分解されます。ということは、試験日までに最大限実力を上げたければ、段取り力・実行力・定着力を効率よく向上させることが必要であるということになります。

段取りの心得

段取りの心得 段取り力とは現時点から試験日までのスケジューリング能力のこと。これを向上させるには、分析計画調整のサイクルを常に回し続けることが必要不可欠。まずは自分自身をしっかり分析し、目標・実力・リソースをはっきりさせること。次に分析結果を土台に、セグメンテーション・スモールステップ・バッファを考慮した計画を立てること。そして、その計画を実際に実行し、適宜チェック・修正を加えること。こうした一連のステップを着実に踏むことで、行き当たりばったりの勉強を防ぎましょう。

習熟の心得

習熟の心得習熟力とは段取りに則り実際に学習し、知識を身に付けてゆく力のこと。これを向上させるには、選別理解再現のスリーステップで日々の学習をこなすべし。習熟度に合わせて◯☓△で問題を選別すること。×問題(理解の足りていない事柄)に対して、因果・抽象具体・比較などの観点から意味を特定すること。△問題(理解したこと)を、想起・分割・反復をキーワードに再現訓練を行い、完璧にできるようにすること。「できない→できる」が勉強の基本。自分の中に確実に落とし込みましょう。

定着の心得

定着の心得定着力とは一度身に付けた知識を長期間保持する力のこと。これの向上には、集中復習睡眠の3つが重要。チョイス・スイッチ・タイムアタックで集中力を高め、短期定着率を上げること。その都度100%を目標に、1D1W1Mのタイミングで復習し、抜けを防ぐために復習タームを設定することで長期定着率を高めること。自分に合った睡眠時間を取り、朝方習慣を徹底し、パワーナップも積極的に利用することで、定着率を高めやすい状態にしておくこと。やったとしても残らなければ意味がない。一度学んだことは絶対に逃がさないよう心掛けましょう。