指導方針(高校生)

このページでは、第一に高校生の年代的特徴について、第二に高校生年代の指導目標について、そして第三にそれを達成するための具体的な改善案について説明します。

特徴

永遠に続くかと思われた思春期も峠を越え、「自分がどれほどのモノなのか」について強烈な再認識を迫られる高校受験も経験し、自分というものがより『客観的』に見えてくる時期です。

これが成長につながる場合もあれば、「自分なんかが努力してもたかが知れてる」と自己肯定感・自己効力感を喪失してしまったり、「最低限のことをやれば怒られないだろう」と無気力状態に陥ってしまったりと、ネガティブな結果をもたらすことも時にあるでしょう。

特に、「人の性質・能力は生まれついてのものであり、それを努力によって大きく変えることは不可能だ」という考えをベースに持つ子が、受験で満足のいかない結果になってしまった場合に、そうしたネガティブな思考パターン(『負の自己客観視』)に陥ってしまうことが多くあります。

目標

こうした状況に陥ってしまった生徒を指導する上で重要なのは、「自分の人生は自分で切り開ける」という事実に気付かせること、すなわち『自己像の再定義』を支援することです。

人は、自らをどのように捉えているかによって、意識的・無意識的を問わず、行動の幅を制限しています。

とりわけ『負の客観視』に囚われ、行動の先に成功のイメージを持てなくなっている者にとって、世界はまさに「一寸先は闇」であり、挑戦することは「無能の露呈」と同義。本来であれば達成可能なことであっても、最初の一歩を躊躇うようになります。

しかし、ここで忘れてはならないのは、結果を分けるのは状況そのものではなく、その認識であるという点です。エベレストに登頂できるのは、「自分にもできる!」と信じて一歩を踏み出した者たちです。失敗を決定づけるのは、絶望的な状況ではなく、「どうせ無理だ」という諦観に他なりません。

そして重要なのは、このような状態にある生徒であっても、適切な手順を踏めば、やがては『行動』できるように変化していくという事実。

人は往々にして、自身の実力を実際より低く見積もり、その結果として行動を控え、機会を逃します。しかし、その恐れを乗り越えなければ、大きな成長は望めません。

そもそも行動は、「成功の見込み」と「得られる便益」とのバランスによって決まります。どれほど望んでいることであっても、成功確率が絶望的だと認識していれば、人は足を止める――それ自体は自然な反応です。

だからこそ必要なのは、『経験』によってその認識を書き換えることなのです。

改善案

幾度となく失敗を経験させ、そのたびに励まし、起き上がらせ、最終的には必ず成功させる。

これを繰り返すことで、初めは不可能に見えたことでも、懸命に取り組めばやってやれないことはないのだと、『経験』から分からせること。青稲塾では、意識的にこうした取り組みを行っています。

困難に七転八倒しても、七転び八起きの精神で取り組み続け、最後にはなんとかなった。自己像の変革は、まさにそうした試行錯誤の中でこそ生じ、そして、そうして培った荒々しくも力強いパトス的なセルフイメージこそ、その後の人生においても幾度となく難所を乗り越える力になってくれることでしょう。

今は自信がなく、日々鬱々としていても、段階を踏み、成功体験を積み重ね続ければきっと出来るようになります。

ぜひ、ともに戦い、「辛いことがあっても自分は取り組んでいけるんだ」ということを『経験』し、今後の人生の原動力としていってくれることを望みます。