英語の指導方針

このページでは、第一に英語を学ぶ魅力について、第二に上達の方法論について、そして第三にどのような教材を用いて英語の実力を磨いてゆくのかについて説明します。

魅力

英語の魅力

英語を身につければ、あなたの人生は様々な面でより良いものとなるでしょう。ここではそのような英語の魅力のうち、三つ、ピックアップして詳しく説明しましょう。

第一の魅力は『より幅広い人々と関わりを持つことが可能となる』ということにあるように思います。英語は世界中、様々な領域において使用されています。国家公用語として一番多く採用されていて、インターネット上で一番使用されている言語でもあり、なおかつ学者の世界の基本言語でもあります。そのため、上手く身につける事ができれば、多種多様な文化・思想を持った人々と交流したり、その創作物を堪能する機会を持つことができるようになります。たった一つの言語を身につけるだけにしては、得られるリターンがかなり大きい、いわゆるコスパの良い言語だと言えます。

常識・価値観を全くもって異にする相手との遭遇に、あなたはとても新鮮な感情を覚えるでしょうし、その上、彼らの創作物に触れることも、またあなたの人生の質を向上させてくれるでしょう。あなたが読書家なら、翻訳されていない本を楽しむことができます。あなたが音楽好きなら、和訳に反映しきれないニュアンスをつかみ、その曲をより深く味わえるようになるでしょう。(ドラマや映画などでも同じことが言えますね)また、無料で海外の一流大学の授業を視聴したり、海外のニュースで世界の一大関心事を学び、知的好奇心を満たすことも出来るのです。英語をしっかり身に付ければ、世界におけるあなたが享受できる楽しみは、それまでと比べ物にならないほど大きく広がることでしょう。

さて、そうした機会を最大限活用すると、あなたに面白い変化が起こります。このように、異文化との関わりを積極的に持ち続ける中で、あなたの考え方は大きく更新され、『多元的視野』の獲得に至ります。これが、英語を学ぶ第二の魅力です。より相対的に、一層高い視座から、様々なことを見ることが出来るようになります。それはあなたの思考をより柔軟にし、取りうる選択肢の幅を広げ、あなたをより魅力的な人間に変えてくれることでしょう。

第三に『経済的自由の拡大』があげられます。たとえば、英語の資格が会社の昇給条件になっていたり、海外赴任の要件になっていることがあります。また、企業に所属せず、独立して生きてゆくにせよ、英語を使えれば、日本人以外を相手に商売することが出来るため、販路が大幅に広がる可能性も出てきます。もちろん、現地の文化・風土や商慣習などなど、他のハードルもすこぶる高くはありますが、少なくとも「英語が分かれば・・・」なんて言葉が出ないだけ、大きなアドバンテージと言えるのではないでしょうか。

方法

英語の方法

まず第一に、『基礎たる英文法』から逃げることなく、徹底的に学習することが重要です。難関校で出題される英文には知識人向けの新聞・雑誌から採用されたものが多くありますが、そうした英文にあっては、語彙レベルの高さもさることながら、文の構造が複雑であることも多いです。そのような英文の意味を正しく汲み取るには、「単語の意味をランダムに組みわせて、それっぽい訳をでっち上げる」というやり方から脱しなくてはなりません。また、受験勉強のその先においても、英文法を理解していない場合、表現できる幅が非常に限定されてしまい、紋切り型の常套句しか伝えられなくなってしまいます。とかく英文法は軽視、忌避されがちですが、逃げることなく、しっかりと時間を掛けて、英文法と格闘しましょう。

では、英文の仕組みを理解しさえすれば、どうにかなるものなのでしょうか?当然、それだけでは不十分です。そもそも英語は言語であり、四技能(Reading・Writing・Listening・Speaking)のいずれにおいても、速さが求められます。そして、必要な速さを出せるようにするには、仕組みを理解した英文に関して、復文(和訳した英文を、その和訳を元に英文として復元すること)を繰り返し、その結果として、自在に使用できる『ストック』を増やしてゆく必要があります。

また、『四技能』をレベルに合わせて総合的に完成させてゆくという意識も大切です。「読解問題しか出題されないから、音声を活用しない。英文を書く練習をしない。音読を行わない。または、行うにしてもてきとーに行う」という学生をよく見ますが、非常にもったいないです。それぞれのスキルは緊密に関連し合っていて、四方からバランス良く学習することには、相乗効果が認められます。(たとえば、音声教材を積極的に聞き込み、その真似を徹底することによって、英語独特のリズムに慣れ、読解速度が向上したり)時間的に追い込まれていない限りは、総合的に実力を向上させるよう心がけましょう。

教材

教科書(検定教科書やニュートレジャーなど)・問題集・過去問・Graded Readers・洋書・洋楽・海外ウェブサイトの中から、本人にあったものを選択します。