今日の「そこ知り英文法」は「asとwhenの違い」についてです。asと一口に言っても様々な意味があります。(接続詞に限っても、限定・譲歩・比較・比例・時・理由・様態の七つ・・・)今日話すのはその中でも「時」を表す接続詞のasとwhenの違いについてです。両者に共通した使い方もあるのですが、それぞれ片一方にしか表現できないこともあります。根本原理を学んで、英語力に磨きをかけましょう!前回の記事はこちら↓
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青稲塾そこ知り英文法・まとめhttp://seito-juku.com/projects/青稲塾そこ知り英文法/このページは「青稲塾そこ知り英文法」シリーズのまとめページです。各記事を文法項目別にまとめ直しましたので、時間のある時に興味のあるものから読んでみて下さい。…
彼が出発する時・・・
問題です。asかwhenのいずれかを使って、次の和文を英訳しましょう。「彼が出発する時、みんな手を降って見送った」
- As he left there, everyone waved goodbye to him.
- When he left there, everyone waved goodbye to him.
どちらを書きましたか?”everyone waved goodbye to him.”という表現が思いつかなかったかもしれませんが、問題はそこではありません。ここでの問題はasとwhenの使い分けです。whenは「〜のとき」、asは「〜の間」だから、ここはwhenが正しい。そう考えた方、残念ながらそんなことはありません。ここでの正解はasなのです。
今日のポイント
そもそも、asの中核イメージは”=”です。これは語源であるall soに由来するのですが、asはこの”=”から派生して、接続詞だけでも7つと、非常に多くの意味「限定・譲歩・比較・比例・時・理由・様態」(「現状は、ひ、ひとりよ・・・」で覚えよう)を持ちます。そして、もとが”=”なこともあり、時を表す接続詞として使った場合でも、やはり時間的に同じであること、つまり同時性のある状況(AとBが同時に起こる)を表すことができます。たとえば「リビングを掃除中にテレビを見てた」なら以下のようになります。
- As I cleaned the living room, I watched TV.
対して、whenが表すのは順序です。「Aが起こり、その後にBが起こる」という状況を表すことができます。たとえば「夜遅くに帰宅して、一人で夕食を取った」なら以下のようになります。
- When I got home late at night, I had dinner alone.
もちろん、asとwhenの両者に共通した使用法もあります。「Aの間に、Bが起こった」のように、より長期の出来事Aを背景に、より短期の出来事Bが起こったということを表したい際には、asとwhenの両者とも使用することができます。たとえば「彼女がシャワーを浴びている最中に、誰かが家に忍び込んだ・・・」(ちょっとホラーな感じですね汗)などは以下のようにどちらでも表現できます。
- As she was taking a shower, someone stole into the house…
- When she was taking a shower, someone stole into the house…
本日のまとめ
- asは同時
- whenは順序