asとwhenの違い[青稲塾そこ知り英文法014]

[014]as v.s. when今日の「そこ知り英文法」は「asとwhenの違い」についてです。asには様々な用法があります。接続詞・前置詞・副詞として働くことができ、セットフレーズも多く、接続詞に限っても「限定・譲歩・比較・比例・時・理由・様態」の七つの用法を持ちます。今日お話するのはその中でも「時」を表す接続詞としてのasについて。これをwhenと比較しながら説明してゆきます。学校等で教わるように両者に共通した使い方ももちろんあるのですが、実は片一方でしか表現できないこともあるのです。キーワードは「同時」と「順序」。根本原理を学んで、英語力に磨きをかけましょう!
前回の記事はこちら↓「そこ知り英文法シリーズ」まとめ記事はこちらから↓

彼が出発する時・・・

問題です。asかwhenのいずれかを使って、次の文を英訳しましょう。「彼が出発する時、みんな手を降って見送った。」

  • As he left there, everyone waved goodbye to him.
  • When he left there, everyone waved goodbye to him.

どちらで書きましたか? "everyone waved goodbye to him."という表現が思いつかなかったかもしれませんが、問題はそこではありません。ここでの問題はasとwhenの使い分けです。whenは「〜のとき」、asは「〜の間」だから、ここはwhenが正しい。そう考えたあなた、残念ながらそんなことはありません。正解はasなのです。

今日のポイント

そもそも、asのコアイメージは"="です。これは語源であるall soに由来するのですが、asはこの"="というコアから派生して、接続詞だけでも7つ(限定・譲歩・比較・比例・時・理由・様態。「現状は、ひ、ひとりよ・・・」で覚えよう)と、非常に多くの用法を持ちます。そして、もとが"="なこともあり、時を表す接続詞として使った場合でも、やはり時間的に同じであること、つまり同時性(AとBが同時に起こる)を表すことができます。たとえば「リビングを掃除中にテレビを見てた。」なら以下のようになります。

  • As I cleaned the living room, I watched TV.

対して、whenは順序(Aが起こり、その後にBが起こる)を表すことができます。たとえば「夜遅くに帰宅して、一人で夕食を取った。」なら以下のようになりますが、これをasを使って記述することはできません。

  • When I got home late at night, I had dinner alone.

もちろん、asとwhenの両者に共通した使用法もあります。「Aの間に、Bが起こった。」のように、比較的長い出来事Aを背景に、比較的短い出来事Bが起こったということを表したいときには、asとwhenの両者とも使用することができます。たとえば「彼女がシャワーを浴びている最中に、誰かが家に忍び込んだ・・・。」は以下のようにどちらでも表現できます。ちなみに、この用法では比較的長い出来事Aを進行形で、短い出来事Bを単純形で表すことが多いです。(両者とも単純形で表すこともあります。)

  • As she was taking a shower, someone stole into the house...
  • When she was taking a shower, someone stole into the house...
  • I went to school when I was a child.

本日のまとめ

  • asは同時
  • whenは順序

接続詞について他にも学んでみよう!!

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