go to schoolとgo to the schoolの違い[青稲塾そこ知り英文法005]

gotoschool v.s. gototheschool今日の「そこ知り英文法」はgo to schoolとgo to the schoolの違いを通して、無冠詞+名詞と冠詞+名詞の違いについて説明します。theがオマケか何かだと勘違いしている人は多いですが、その有無によって表せる事柄は大きく変化します。にも関わらず、時制や助動詞などと比較して、授業・参考書等では一般的には扱いが薄い、詳しい説明なしに熟語として覚えさせられることが多い分野でもあります。傾向を把握すれば簡単に使い分けられるようになりますので、英作の際などに冠詞で迷いがちな人はぜひチェックしましょう!キーワードは「機能」と「物質」。
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私は学校へ行った。

突然ですが「私は学校へ行った。」を英訳して下さい。実際に書き出してみましょう。終わったら続きを読んで下さい。………どうですか?どういう英文になりましたか?自信を持って書けましたか?おそらく多くの人は冠詞をどうするかで、迷ったのではないでしょうか。実はこれ、英語の実力者であっても正解を書くことは不可能なのです。上の日本語では正確な英文を書くために必要な情報が不足しているのです。

  • I went to school.
  • I went to the school.

おそらくこのどちらかを書いた人が多いのではないかと思います。前者は「(あなたがその学校の生徒であり、勉強することを目的として)学校へ行った。」と言いたいときに、後者は「(たとえばあなたが保護者か何かで、勉強以外の何か他のことを目的に)学校へ行った。」というときに使う表現です。

  • I went to a school.

このようにaを使って書いた人もいるかもしれません。これは「とある学校へ行ったんだけどさ・・・。」のように話の導入として使われることが多い表現です。いかがでしょうか。このような意識をしっかりと持った上で、英文を作ることができましたか?

今日のポイント

このように、英語では冠詞によって文の意味が異なります。日本語にはないので見落としがちですが、冠詞は正しい英文を作る上で非常に大切な要素なのです。さて、schoolと同じように無冠詞とtheで意味が大きく変わる名詞には代表的なものにprison,hospital,college,university,church,bedなどがあります。

  1. Mark is in prison now.
  2. Ken went to the prison to see him.
  3. Tom was taken to hospital yesterday.
  4. Mary is going to the hospital to visit him.
  5. Michel wants to go to collage[university] someday.
  6. Mike went to the collage[university] to meet his girlfriend.
  7. John goes to church everyday.
  8. James went to the church the other day.
  9. I’m going to bed.
  10. Joe went to the bed just now.

それぞれどのようなタイミングで使うべき表現か分かりますか?使い分けのルールをざっくりと説明すると、その名詞の本来的な機能・役割に着目した意味(たとえばprisonはprisonerを収監するのが本来の機能)で使用したければ無冠詞、本来的な役割とは関係なしに特定・具体的な場所や物質を言い表したいのであればtheを使います。このルールをもとに上の文の意味をそれぞれ考えてみましょう!正解は以下に書いておきますが、自分なりの答えを出してから進みましょう。

  1. Markは服役中だ。
  2. Kenは彼に会いに刑務所に行った。
  3. Tomは昨日病院に搬送された。
  4. Maryは彼の御見舞に病院に行く予定だ。
  5. Michelはいつか大学に通いたいと思っている。
  6. Mikeはカノジョに会いに大学に行った。
  7. Johnは毎日礼拝に行く。
  8. Johnは先日教会に行った。
  9. もう寝るよ。
  10. Joeならついさっきベッドのところに行ったよ。

本日のまとめ

  • 無冠詞+名詞は本来的な機能・役割
  • the+名詞は特定・具体的な場所や物質