定着の極意

『期日時点における目標達成に対し十分な実力』を達成するため、これまで段取習熟にまつわる学習の効率化手法について紹介してきた。

しかし、一度習熟した知識でさえ手入れを怠れば忘却してしまうし、『構造』を見出し難いがために、そもそも記憶に留め置くことが難しい知識があるのも事実である。これに対処し、望む未来を手に入れるために『集中・復習・睡眠』を最適化しよう。

『集中』(定着の一)

今更ではあるが、学習の結果をどれほど記憶に留めおくことが出来るかは『集中』の質にもまた大きく影響を受ける。そして、それもまた戦略の対象である。

学習に必要ない要素をあらかじ『剪定』すること、思考力を要求する比較的重たい『Task』の前に『助走』を行うこと、そして『Task』ごとに適切な『締切』を設定することで、『集中』の質を強化し、一回一回の学習における定着率を高めよう。

『復習』(定着の二)

記憶に強く刻み込むには知識間の『構造』について熟知し、その都度質の高い『集中』を保ち学習することが重要だが、記憶の長期保持には、質の高い『復習』もまた欠かせない。

一回一回の復習をなおざりにせず最大限『傾注』して行い、徐々に間隔が広がるよう『分散』した復習スケジュールを設定し、進むことよりも『蓄積』を優先することで忘却に徹底抗戦しよう。

『睡眠』(定着の三)

見落とされがちな要素であるが、より良く記憶するためには、より良い『睡眠』が不可欠である。これが不十分だと日中に集中を保ち続けることが難しくなり、その上、本来睡眠中に行われるはずの長期記憶化も阻害されてしまう。

学習した事柄をより良く記憶に残すために、睡眠効率化の視点から『就寝・起床・日中』における『睡眠関連行動』を見直すことで『睡眠』の質を向上をさせよう。