今日の「そこ知り英文法」は「whenとifの違い」についてです。昨日の記事(現在完了と過去完了の違い[青稲塾そこ知り英文法023] )に引き続き、過去完了の使い所について説明してゆきます。(ちなみに、過去単純形はいわゆる過去形のことです)ここをしっかりと理解しないと、文脈が全く掴めなくなることもあるので、「英語はとりあえず読めればいいや」派の人もしっかりと理解し、確実に身に付けましょう。前回の記事はこちら↓
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現在完了と過去完了の違い[青稲塾そこ知り英文法023]http://seito-juku.com/現在完了と過去完了の違い/今日の「そこ知り英文法」は「現在完了と過去完了の違い」についてです。現在完了については、現在完了と過去形の違いと現在完了と現在完了進行形の違いにて説明済みな…「そこ知り英文法シリーズ」まとめ記事はこちらから↓
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青稲塾そこ知り英文法・まとめhttp://seito-juku.com/projects/青稲塾そこ知り英文法/このページは「青稲塾そこ知り英文法」シリーズのまとめページです。各記事を文法項目別にまとめ直しましたので、時間のある時に興味のあるものから読んでみて下さい。…
問題
向こうの空に雲がモクモク、今にも雨が降り出しそう・・・。そういえば、天気予報でもそう言ってたしな・・・・・・。このような状況を前提として、「雨になったら、今日は外出止めとこう」を英訳したら↓の英文のうちどちらが適切でしょうか?
- When it rains, I won’t go out today.
- If it rains, I won’t go out today.
「訳語的にifが近いから、ifが正解のはず!!」と考えた方、残念ながら正解はwhenなのです。
今日のポイント
未来を表す現在形と併用するときのwhenとifの使い分けは、ある出来事が起こる可能性をどのように捉えているのかに準じます。「起こるだろうと確信している」ときはwhenを、「起こるかどうかわからない」のであればifを使用します。
- When it rains, I won’t go out today.
- If it rains, I won’t go out today.
↑は先ほど出題した英文ですが、両者とも「雨が降る」→「外出しない」という条件と結果の関係性においては共通していますね。違う点は「雨が降る」に対する確信度です。前者はご覧のようにwhenを使用していますので、こちらの文では「雨が降ること」を確信している感じになります。対して後者はifを使用しています。したがって、こちらの文では「雨が降ること」に対して確信がない感じになります。わかりましたか?それでは、いくつか例題に取り組んでみましょう・・・「また同じことしたら、きっとお母さん怒ると思うよ」を英訳すると↓のどちらが適切でしょうか?
- When you do it again, I think your mother will get angry.
- If you do it again, I think your mother will get angry.
この場合は後者。ifですね。子どもをたしなめている状況です。whenを使ってしまったら、話し手側が「また同じことをやるだろう」と確信しているニュアンスになってしまいますし、もちろん聞き手としてもそのように受け取ってしまいます。これでは叱る・たしなめる言葉としては適しません。したがって答えはifなわけです。それでは「気をつけて!落ちたら、ワニに食べられちゃう!」ならどうでしょうか?
- Be careful! When you fall, you will be eaten by the alligators.
- Be careful! If you fall, you will be eaten by the alligators
もちろん、これも後者ですね。落ちることを確信しているなら、「気をつけて!」なんて言いませんよね。さてさて、ここまでが未来を表すwhenとifの基本なのですが、実はwhenever的なニュアンスで使うときにはこの限りではありません。when/ifどちらを使用しても問題ないのです。たとえば「水を冷やせば氷になる」といった場合などです。
- When you cool water, it turns to ice.
- If you cool water, it turns to ice.
このように条件が満たされれば、それに付随する結果が必ず起こる場合には、when/ifどちらでも問題ないわけです。ところで、起きないだろうことを確信しているときはどう表すか大丈夫でしょうか?そう。if+仮定法で表すします。まあ、こちらは高校でも散々解説されるので大丈夫だと思いますが、たとえば「もし私が鳥ならば、あなたのもとに飛んで行けるのに」のようにあり得ないことを仮定・想像し表現するときは、↓のように仮定法を使って表せばいいわけですね。
- If I were a bird, I could fly to you.
本日のまとめ
- when S do。確信度高。起こると確信している未来の条件設定。
- if S do。確信度半々。起こるかも知れない未来の条件設定。
- if 仮定法。確信度極小。ありえないと思うことを想像・仮定。