今日の「そこ知り英文法」は「will you+動作動詞とwill you+状態動詞の違い」についてです。中学2年生でwillを習うとき、「will you〜?」は依頼を表すと教わりますが、実は「will you〜?」であればどのような場合でも依頼を表すわけというわけではないのです。相手に対する依頼ではなく、単に相手の予定・意志について質問するときのも使うことができ、その使い分けの鍵は実は動詞のタイプが握っているのです。前回の記事はこちら↓
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問題
問題。以下の英文を和訳しましょう。
- Will you be there?
- Will you get there?
答え↓
- あなたはそこにいるつもりですか?
- そこにいってもらえませんか?
解説
動詞の分類方法のひとつに、動作動詞と状態動詞という分け方があります。読んで字の如く、動作動詞は動作を表現するのですが、その特徴としては「変化・コントロール可能・中断できる・意識的」などがあります。対して、状態動詞は状態を説明し、「永続的・コントロール不可・中断不可・無意識的」などの特徴をもちます。たとえば、understandは「知識を取り込むこと(=知識なしから知識ありへの変化)」を意味しますが、これは動作動詞の特徴に当てはまります。対してknowは「知識があること」を意味しますので、状態動詞となります。
- Did you understand it?
わかった? - Did you know it?
わかってた?
さて、本題ですが”Will you~?”には2つの用法があります。一つは「〜してくれない?」のような依頼を表す用法、そしてもう一つには「〜するつもりなの?」と相手の予定・意志を訪ねる用法です。実はこの区別に動作動詞と状態動詞が絡んできます。なんと、後ろに動作動詞が続く場合は依頼を、状態動詞が後続する場合は予定・意志の質問を表すことが出来るのです。
- Will you have some more coffee?
コーヒーもっといかが? - Will you get me a coffee?
コーヒー一杯、取ってきてくれない?
それでは、動作動詞を使って相手の予定を問いたいときにはどうすればいいのかって話ですが、これにはbe going to(Are you going to~?)や現在進行形(Are you ~ing?)、未来進行形(Will you be ~ing?)などを使います。どれを使うかは、タイミングによります。(未来を表す現在進行形とbe going toの違い[青稲塾そこ知り英文法016]参照)
- Will you do the laundry?
洗濯物やってくれない? - Are you going to do the laundry?
洗濯するつもりですか?
それでは問題に戻りましょう。
- Will you be there?
- Will you get there?
前者はbe動詞を使用していますね。これは状態動詞に含まれるので、ここでの意味の意味は予定・意志の質問となります。したがって、「あなたはそこにいるつもりですか?」が正解です。対して後者はgetを使用しています。これは動作動詞ですので、こちらのWill youは依頼を表しているということになります。「そこにいってもらえませんか?」が正解となります。
類題
問題。依頼か質問かを見抜き、以下の英文を和訳しよう。
- Will you turn off that music?
- Will you leave the door open?
答え↓
- 依頼。音楽消してもらえる?
- 依頼。ドア開けっ放しといてもらえる?
本日のまとめ
- will+動作動詞は依頼
- will+状態動詞は意志・予定の質問
- 動作動詞で予定を尋ねるときはbe going to