現在完了と現在完了進行形の違い[青稲塾そこ知り英文法006]

現在完了v.s.現在完了進行形今日の「そこ知り英文法」は現在完了と現在完了進行形を比較しながら、その違いについて説明してゆきます。現在完了と過去形の違いについて[青稲塾そこ知り英文法001]以来の現在完了シリーズですが、今日の記事は特に現在完了進行形の用途がよくわからない方のために書きました。なお、現在完了と過去形の違いがハッキリしない場合は、この記事を読む前にぜひそちらから読んでおくことをオススメします。キーワードは「状態動詞」と「動作動詞」。それではいってみましょう〜!
前回の記事はこちら↓現在完了と過去形の違いはこちら↓「そこ知り英文法シリーズ」まとめ記事はこちらから↓

現在完了

まずは現在完了の確認から。

  • I’ve known him since I was a child.
  • He’s lost my pen.
  • Have you ever been to Paris?

このように、現在完了はhave p.p.で表すことが出来ます。用法は3つあり、上の英文は継続・完了・経験の順に並んでいます。意味は「子どもの時から彼のことを知ってる。」「彼は私のペンを失くしてしまいました(今も見つかってない)。」「君はパリに行ったことある?」ですね。コチラの記事でも説明したように、現在完了が持っているイメージは過去と現在のつながりです。

現在完了進行形

次に現在完了進行形の確認です。

  • I’ve been studying since last night.

現在完了進行形はhave been ingで表すことが出来ます。ちなみに、前半部分(have been)が現在完了を、後半部分(been ing)が進行形を表しています。用法は継続のみで、現在完了とは異なり完了用法と経験用法はありません。上の英文の意味は「私は昨夜からずっと勉強し続けています。」です。

今日のポイント

このように現在完了と現在完了進行形の両方ともが継続用法を持っているわけですが、それでは現在完了(継続用法)と現在完了進行形の使い分けはどのように行えばいいのでしょうか。これは動詞のタイプによって決まります。状態動詞の場合は現在完了(継続用法)で、動作動詞の場合は現在完了進行形を使うのです。

  • I’ve known him since I was a child.
  • I’ve been studying since last night.

たとえば「彼のことを子どもの時から知っています。」「昨晩からずっと勉強しています。」は両方とも継続用法を使って表しますが、前者の文の中心である動詞はknowで、これは状態動詞に分類されます。対して後者はstudyで、動作動詞です。だからこそ、前者は現在完了を後者は現在完了進行形を使う必要があるわけですね。ところで、「状態動詞の継続は現在完了で、動作動詞の継続は現在完了進行形」というルールはどうして存在するのでしょうか?これは動作動詞を使って現在完了の文を作ってみるとわかります。実際にstudyを中心にして、現在完了進行形の文と現在完了の文を作ってみましょう。

  • I’ve been studying.
  • I’ve studied.

前者は、現在完了進行形なのでもちろん継続の意味ですね。「ず〜っと勉強してる」ということです。対して、後者は現在完了の文ですが、これは普通、完了用法の意味合いとして解釈されます。このように、動作動詞を使用して現在完了の文を作ろうとすると、完了or経験の意味になってしまうのです。よって、現在完了進行形が必要なわけです。以下具体例。

  • I’ve been painting the wall.(継続)
  • I’ve just painted the wall.(完了)
  • I’ve been playing football since 3 o’clock.(継続)
  • I’ve played football once.(経験)

本日のまとめ

  • 状態の継続は現在完了
  • 動作の継続は現在完了進行形
  • 動作動詞+現在完了は結果or経験

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