否定文におけるandとorの違い[青稲塾そこ知り英文法027]

027%e5%90%a6%e5%ae%9a%e6%96%87%e3%81%ab%e3%81%8a%e3%81%91%e3%82%8band%e3%81%a8or%e3%81%ae%e9%81%95%e3%81%84今日の「そこ知り英文法」は「否定文におけるandとorの違い」についてです。"not A and B"と"not A or B"の違い、確信を持って答えられますか?andとorのどちらとも中学1年で習う基礎的な単語ですが、「訳語は知ってるけど、使用法は詳しくわからない・・・」という人は意外と多いようです。こうした単語こそ完璧にマスターし、突拍子もないもったいないミスをしないようにしましょう!
前回の記事はこちら↓「そこ知り英文法シリーズ」まとめ記事はこちらから↓

問題

「飲んだら乗るな」を英訳すると正しいのは、以下のうちどちら?

  • Don't drink and drive. 
  • Don't drink or drive.

 「前者だ!」と自信を持って答えられた方、素晴らしい。正解です。ところで、後者はどのような意味になるか知っていますか?

今日のポイント

A and Bは「AとB」と訳すことが多いですが、数学で言うところの「かつ」に対応します。A∩Bであり、AとBとの共通部分を指すわけです。対してA or Bは数学でいうところの「または」です。A∪B。日常生活で「または」とあったら、「AとBのどちらか一方のみ」という意味で使うことが多いですが、数学的には「AとBの共通部分」も含みます。つまり、"A or B"=A+B+"A and B"ということですね。(日常生活でorを使うときは"A and B"=0になることが多い)さて、ここまでを前提として、先ほどの英文を考えてみます。

  • Don't drink and drive.
  • Don't drink or drive.

前者が否定しているのは"drink and drive"です。つまり、「同時にやること」を否定しているだけなので、飲酒・運転のそれぞれを単独でやることに関しては言及していません。あくまでも、セットを否定しているだけです。「飲んだら乗るな」に対応するのはこちらですね。対して、後者は"drink or drive"を否定しています。ということは、drinkとdriveをそれぞれ単独で行なうこと、そしてもちろん"drink and drive"を同時にやることも否定していることになります。「飲んでもダメだし、運転してもダメだ」ですね。このように、"not A and B"は部分否定に、"not A or B"は全否定になるわけです。それでは、練習問題です。以下の日本文を英訳してみましょう。「お金も時間もない」「犬も猫も好きじゃない」「英語も日本語も上手くない」

  • I don't have money or time.
  • I don't like dogs or cats.
  • I can't speak English or Japanese well.

答えはこんな感じですね。全問正解できましたか?それでは最後に、↓の英文はどのような意味か考えてみましょう。英語のことわざです。興味があれば調べてみてね。

  • You can't have your cake and eat it.

本日のまとめ

  • "A and B"は「A∩B」で、"A or B"は「A∪B」
  • "not A and B"は「A∩B」の否定→部分否定
  • "not A or B"は「A∪B」の否定→全否定

4 thoughts on “否定文におけるandとorの違い[青稲塾そこ知り英文法027]

  1. You can’t eat your cake and eat it.って変じゃないですか??
    どちらかのeatはhaveかと思いますが、、、

    1. コメントありがとうございます。本当ですね・・・。ご指摘ありがとうございます!訂正致します。

    1. 吉村和也さん

      本サイトをご覧いただきありがとうございます。塾長の青木です。
      大変失礼いたしました。ご指摘いただき大変助かりました。

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