betweenとamongの違い[青稲塾そこ知り英文法090]

今日の「そこ知り英文法」は「betweenとamongの違い」についてです。「〜間」を表す英単語としてbetweenとamongがあります。betweenは「二者間」、amongは「三者間」と捉えている人がいますが、そんなことはありません。たとえばbetweenには、"between John, Mary and me"のように「三者間」を表す用法もあります。単純に「数」の問題ではないのです。本日のキーワードは「異種」と「同種」。それではいってみましょう〜。
前回の記事はこちら↓
「そこ知り英文法シリーズ」まとめ記事はこちらから↓

問題

問題。以下の英文、文法的により適切なのはどちら?

  1. I have to choose between them.
  2. I have to choose among them.

答え↓

  • 1番。between

解説

「〜間」を表す英単語には、betweenとamongの2つがあります。使い分けは曖昧になっていませんか?betweenは「二者間」、amongは「三者間」と答える人がいますが、実はそんなことはありません。たとえば・・・

  • The relationship between John, Mary and me wasn't very good.

このように、betweenには「三者間」を表す用法もあるのです。単純に「数」の問題ではないのですね。それでは、その違いはというと・・・「異種」か「同種」かという違いになります。betweenは「異種間」、すなわち「異なる者同士の間で」という意識がより強く出る場合に使用されるのです。これを使うのは、一人一人(一つ一つ)を個別に見ているときです。関係性・選択・議論など、個別な者同士の間に成り立つものに関しては、主にbetweenを使用します。

  • She felt torn between her friends and her family.
  • There is a distance between them.
  • There wasn't agreement between John, Mary and me.

対して、amongは「同種間」、すなわち「同じような者の間で」を意味します。betweenとは異なり、複数人を一つの集団としてまとめて見ている感じになります。ちなみに、"among A and B"のような形で使うことができない理由はここにあります。

  • That music is popular among teenagers.
  • He is among the best football players in Japan.

なお以下のように、betweenとamongどちらを使用しても問題ない場合も多くあるのですが、その際も「個別的に見ている」or「集団として見ている」というニュアンスの違いは生じます。日本語に反映させるのは難しいですが・・・。

  •  The money is divided between the man.
  •  The money is divided among the man.

それでは問題に戻りましょう。問題。以下の英文、文法的により適切なのはどちら?

  1. I have to choose between them.
  2. I have to choose among them.

「それらのいずれかを選ばなくてはならない。」という意味ですが、そもそも「選択」が必要な理由は、選択肢が異なるからですね。どれを引いても同じであるならば、選択の必要性はありません。したがって、1番が正解になります。

類題

問題。以下の英文、文法的により適切なのはどちら?

  1. There are big differences between the 3 languages.
  2. There are big differences among the 3 languages.

答え↓

  • 1番。between

本日のまとめ

  • betweenは「異種間」
  • amongは「同種間」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です