canとbe able toの違いについて[青稲塾そこ知り英文法003]

can_v.s._beableto今日の「そこ知り英文法」はcanとbe able toの違いについてです。「willとbe going to」と同じように、これらについても多くは中学2年生時に「両方ともほとんど同じ意味だよ。」と教わると思います。テストではよく書き換え問題とかで出題されたりする点も同じですね。しかし、やはり実際にはこの2つの間には厳密な意味で違いがあります。今日はその違いについて説明します。
前回の記事はこちら↓「そこ知り英文法シリーズ」まとめ記事はこちらから↓

can

まずはcanの確認から。

  • We can see the mountain from here.
  • Can you speak any foreign languages?
  • I cannot  play football very well...

上から「ここからその山が見えます。」「何か外国語話せる?」「サッカーあまり上手くできないんだ・・・。」ですね。Canの持つ基本的な意味は「可能・能力」です。できる・できないを表現したいときに使われます。もちろん、過去についての可能不可能を言いたければ、過去形であるcouldを使うことになります。

  • We could see a mountain from here.

こんな感じです。まあ問題ないですよね。

be able to

次にbe able toの確認です。

  • We are able to see the sea from here.
  • Are you able to speak Japanese?
  • He isn’t able to play baseball very well...

もちろん、上から「ここから海が見えます。」「日本語話せる?」「彼はあまり野球が上手くないんだ・・・。」です。can同様、可能不可能に関して表現できるわけです。実際、同内容のことがcanでも言える場合は、canを使うことの方が多いようですが、現在形で使う分にはis/am/are able toを使用しても文法的におかしくはありません。もちろん、過去形で使いたければbe動詞を過去形に、つまりwas/were able toを使ってやればいいわけですよね。

今日のポイント

さて、ここからが今日のポイントです。上にあるようにcanとbe able toは現在形で使う場合は大差ありません。(今目の前で起こっていることに対して使うときや、受動態と一緒に使うときなどはcanを使うというルールはありますが、そしてほとんどの場合canの方が自然ですが)ほとんど同じタイミングで使えます。しかし、過去形の肯定文で使う場合には注意が必要です。

  • I could swim 25m.
  • I was able to swim 25m.

こちらの2文で説明します。まずはcanからです。canを過去形で使う、すなわちcouldを使うのは、過去における能力について説明するときなのです。なので、前者の例文は「その当時は泳ごうと思えば25m泳ぎきる能力があったんだ。」ということを表現したいときに使われます。対して、was/were able toは、能力云々の話ではなく、特定の状況において実際にそれをすることができたというときに使われます。実際にできたというところがミソです。よって、後者はたとえば「昨日体育の授業中に25mのテストがあって、実際に泳ぎきることができたんだ。」なんてことを伝えたいときの言い方になります。ちなみに、否定文に関してはこの使い分けはありません。どちらの状況であっても両方とも問題なく使えます。

本日のまとめ

  • couldは過去の能力
  • was/were able toは過去の特定の状況において実際にできたこと