for動名詞とto不定詞の違い[青稲塾そこ知り英文法013]

今日の「そこ知り英文法」は「for動名詞とto不定詞の違い」についてです。動名詞と不定詞の違い[青稲塾そこ知り英文法010]の応用と言うか、付け足しです。さてさて、これらは両者とも形容詞句として使用できる上、和訳した際には両者とも「〜のための」と訳すことができるということもあり、違いが非常に見えづらいのです。(「〜すべき」という訳になるのはto不定詞のみ)しかし、実はここにもしっかりとした使い分けのルールがあるのです。根本原理を学んで、英語力に磨きをかけましょう！前回の記事はこちら↓ 青稲塾・Each Student Infinite Possibilities 関係詞の制限用法と非制限用法の違い[青稲塾そこ知り英文法012]http://seito-juku.com/関係詞の制限用法と非制限用法の違い/今日の「そこ知り英文法」は「関係詞の制限用法と非制限用法の違い」についてです。「,なし」の関係詞を制限用法・「,あり」を非制限用法と呼びますが、学校では「訳し…動名詞と不定詞の違いはこちら↓ 青稲塾・Each Student Infinite Possibilities 動名詞と不定詞の違い[青稲塾そこ知り英文法010]http://seito-juku.com/動名詞と不定詞の違い/「現在完了と過去形の違い」からスタートした「そこ知り英文法」シリーズも今回で二桁突入！！記念すべき１０回めのテーマは動名詞と不定詞の違いについてです。これも…「そこ知り英文法シリーズ」まとめ記事はこちらから↓ 青稲塾・Each Student Infinite Possibilities 青稲塾そこ知り英文法 | 青稲塾・Each Student Infinite Possibilitieshttp://seito-juku.com/青稲塾そこ知り英文法/「青稲塾そこ知り英文法」シリーズのまとめページです。各記事を文法項目別にまとめ直しましたので、時間のある時に興味のある記事を読んでみて下さい。なお、複数の文…

蚊を殺すための何かが欲しい！

夜も更け、あなたが床に就こうとすると、耳元でブンブンブンブン音がします。どうやら蚊が入り込んでしまったようです。そんなとき、きっとあなたは思うでしょう。「蚊を殺すための何かが欲しい！」これを英訳すると適切なのは以下のうちどちら？

• I want something for killing the mosquito!
• I want something to kill the mosquito!

色々と試行錯誤したものの、蚊を殺すことが出来ずに夜が明けてしまいました。殺虫剤を買いに薬局へ。「殺虫剤(蚊を殺すための何か)が欲しいのですが」こう言いたいときに適切なのはどっち？

• I’d like something for killing mosquitoes.
• I’d like something to kill mosquitoes.

今日のポイント

「〜するため」という表現の対象がparticularな場合には、to不定詞を使用します。対して、対象がgeneralな状況ではfor動名詞を使用します。たとえば、実際に蚊が目の前を飛んでいる状況で「蚊を殺すための何かが欲しい！」という場合、これは「特定の蚊(the mosquito)を殺すための何かが欲しい」という意味ですよね。つまりparticularなわけです。このときには、以下のようにto不定詞を使用します。

• I want something to kill the mosquito!

対して、薬局に行って「殺虫剤欲しいのですが」という場合は、特定の蚊だけを殺すのではなく、蚊全般(mosquitoes)に効く薬が欲しいわけですよね。つまりgeneral。したがってこのときには、以下のようにfor動名詞を使用します。

• I’d like something for killing mosquitoes.

動名詞と不定詞の違い[青稲塾そこ知り英文法010]で、動名詞と不定詞の違いは「これまで」と「これから」の違いだという話をしましたが、「話が違うじゃないか！」と思ったそこのあなた。以下のように考えてみてください。「これまで」と「これから」の違いは、言い換えれば習慣と突発・偶発の違い、つまり、複数回と一発限りの違いでもあります。これは少し視点を変えるとgenelとparticularの違いとして捉えることができるわけです。以上のように類推することで、何故generalにはfor動名詞・particularにはto不定詞が馴染むのかが説明できるのではないでしょうか。

本日のまとめ

• for動名詞はgeneral
• to不定詞はparticular