forとduringの違い[青稲塾そこ知り英文法047]

047-for-vs-during今日の「そこ知り英文法」はforとduringの違いについてです。接続詞としての用法を説明した昨日とは異なり、今日は前置詞のforとduringの違いについて説明します。さて、forとduringの両者とも「期間」を表す語として習います。特に期間を表すforは現在完了と一緒に習って以来何度も見かける非常に馴染み深い語ですが、用法というか、その目的語に来れる名詞のタイプが大きく異なるのです。前回の記事はこちら↓ 青稲塾・Each Student Infinite Possibilities 046-because-vs-forbecauseとforの違い[青稲塾そこ知り英文法046]http://seito-juku.com/becauseとforの違い/今日の「そこ知り英文法」は「becauseとforの違い」についてです。forというと、前置詞としての用法の方が遥かに有名ですが、今日説明するのは接続詞としてのforの用法…「そこ知り英文法シリーズ」まとめ記事はこちらから↓ 青稲塾・Each Student Infinite Possibilities [000]そこ知り英文法青稲塾そこ知り英文法・まとめhttp://seito-juku.com/projects/青稲塾そこ知り英文法/このページは「青稲塾そこ知り英文法」シリーズのまとめページです。各記事を文法項目別にまとめ直しましたので、時間のある時に興味のあるものから読んでみて下さい。…

問題

問題。forかduringのどちらかを使用し、英文を完成させましょう。

  • She studied English [ ] three years.

答え↓

  • She studied English [ for ] three years.

解説

「期間」を表す用法として初めて見た印象が大きいのか、forは現在完了としか使えないと思い込んでいる人がたまにいます。しかし、そんなことはありません。期間のforが表すのは期間の長さです。「ある状態・出来事がどれほど続くのか(続いたのか)」であり、現在完了でも、過去形でも、あるいは未来を表す表現でも一緒に使うことが出来ます。このforは期間の長さを表すので、two days,three weeks, four months, five years, ages, a generationなどと一緒に使うことになります。

  • We have known each other for ages.
    私たちは知り合ってだいぶ経つ。
  • Paul was there for 2 hours.
    Paulなら二時間そこにいたよ。
  • Ava is going away for a week next month.
    Avaは来月、一週間の休暇を取る予定です。

対して、duringは期間の長さではなく、出来事が起きる期間・時期を述べるのに使います。「ある出来事がいつ起こるのか(起きたのか)、あるいはいつその状態だったのか」を説明します。参考書によっては「特定の期間」を表すと説明しているものもありますが、実は不特定を表すa+名詞を目的語に取ることもあるので要注意です。

  • The disease was detected during a routine examination.
    その病気は定期検診の時に見つかった。
  • Oliver snored many times during the movie.
    Oliverは映画を見ている間退屈だったに違いない。
  • I’ll visit you during my stay in London.
    ロンドンに滞在中、君を訪ねるとしよう。

ちなみに、inにもduringと同じく、出来事が起きる期間・時期を述べる用法がありますが、こちらはduringよりも限定的で、時間を表す表現としか使いません。たとえば、the morning, the afternoon, the evening, the night, the winter, Augustなどです。上で書いたa routine examination,my stay,the meeting, the movieなどは、単独で直接的に時間を表す表現ではなので、inと併用した際に時間を表す表現にはなりません。

  • He plays an important role in the movie.
    彼はその映画内で重要な役割を演じている。

さて、問題に戻りましょう。「three yearsの間勉強した」とは言えますが、「three yearsのときに勉強した」とは言えませんね。つまり、このthree yearsという表現は時間の幅、勉強という行為がどれほどの長さ続いたのかを表しているわけです。したがって、ここはforが入るのが適切です。

  • She studied English for three years.

類題

問題。forかduringのどちらかを使用し、英文を完成させましょう。

  • It rained [ ] the night [ ] four hours.

答え↓

  • It rained [during] the night [for] four hours.
    雨は夜間、4時間ほど降った。

本日のまとめ

  • forは「ある状態・出来事がどれほど続くのか(続いたのか)」
  • duringは「ある状態・出来事がいつ起こるのか(起きたのか)」

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