willとbe going toの違いについて[青稲塾そこ知り英文法002]

will_v.s._be going to今日の「そこ知り英文法」はwillとbe going toの違いについてです。willとbe going toについては、皆さんだいたい中学2年生で習うと思いますが、大概は「両方とも未来について説明するときに使う。ほとんど同じ意味だよ。」と習うと思います。特にテストではよく書き換え問題とかで出題されたりしますよね。しかし、実際にはこの2つは厳密な意味で同じではありません。willにはwillの、be going toにはbe going toのタイミングがあります。今日はその違いについて説明します。
前回の記事はこちら↓「そこ知り英文法シリーズ」まとめ記事はこちらから↓

will

まずはwillの確認から。

  • I will do my best.
  • Will you come with me?
  • He will be a teacher someday.

上から「最善を尽くすつもりです。」「一緒に来てください。」「彼はいつか教師になるだろう。」です。基本的に、未来の行動とか、状態についての説明をしたいときに使われます。中学レベルです。問題ないですよね。ちなみに、willの語源は”意志”であり、未来の意味はそれに由来するものです。(高校で学ぶ「拒絶のwon't」はもちろん、「やる意志がない」ということですね)

be going to

次にbe going toの確認。

  • I am going to call him back.
  • Are you going to meet him?
  • He isn’t going to visit Kyoto next week.

上から「彼に電話をかけ直すことになっています。」「彼に会う予定なの?」「彼は来週京都にいかないだろう。」ですね。こちらも、未来のことについて説明している点では、willと変わりありません。ちなみに、be going toは進行形に由来します。「to以下へ向けて移動している最中にある」というのが、進行形としてのbe going toの意味であり、つまり進んで行けば(時間が経てば)to以下に到達しうるということですから、そこから未来を表す助動詞として使われるに至りました。

今日のポイント

willとbe going toは両者とも、未来のことについて説明することができるという点では共通しています。しかし、上で述べたように「そもそも」が違います。かたや意志からの派生、かたや進行形からの派生です。由来が違えば、当然使用方法にも違いが生じます。この場合、それは未来の確実性になります。

  • I will study tomorrow.
  • I am going to study tomorrow.

たとえば、この2文を見て下さい。。前者は意志から派生した助動詞なので、必ずそうなるだろうとしっかり確定しているタイミングではなく、むしろ、発話時点でそう決めたときなどに使われる表現です。「(テストの返却があり、ひどい点数だったことがわかったタイミングで)明日勉強しなきゃ!」というときにはこちらを使います。対して後者は、進行形からの派生なので、前々から決まっていたことなど、比較的確実性が高い未来に使われます。「(もともと勉強する予定になっていて)明日勉強することになってるんだ。」と言いたいければこちらを使えばいいわけです。つまり、前者は「その場で決めたこと」、後者は「前々から決まっていたこと」について使えるわけで、決心のタイミングが異なるわけですね。さらに、根拠の有無によっても、使い分けがあります。たとえば、「(雲が向こうから近づいてきている状況で)すぐに雨になるでしょう」と言いたければどちらを使えばいいでしょうか?

  • It is going to rain soon.

そうです。もちろん、根拠がある=確実性が高いということなので、このようにbe going toを使うことになるわけです。

本日のまとめ

  • willはその場で決めたような確実性が保証されない未来に使う
  • be going toはすでに決まっていたり、根拠があるような確実性が高い未来に使う