very fewとquite a fewの違い[青稲塾そこ知り英文法074]
問題
問題。very fewとquite a fewから適切な方を選び、以下の英文の[ ]を埋めよ。
- "Do you want a chocolate?" "No,thanks. I have [ ]."
答え↓
- quite a few。
解説
まずはa fewとfewの違いについての確認から。a fewは「少数+十分」を、対してaなしのfewは「少数+不十分」を意味します。「実際、数として多くはないのだけど、その数に関して満足・十分・想定よりも多いと感じる」ときにはa fewを、「数として多くない上に、その数に関して不満足・不十分・想定よりも少ないと感じる」ときにはfewが使われます。(a fewとfewの違い[青稲塾そこ知り英文法032]参照)
- He knows a few jokes. So he's survived the accident.
- He knows few jokes. So he got fired.
very fewとquite a fewの意味もこれを前提として考えます。まず、very fewはあくまでもaなしのfewにveryが付いた表現です。つまり、これはfew「少ない上に不十分」というネガティブな感覚を表す言葉に対し、さらにそれを強調しているわけですから、「極少数+不十分」という意味になります。
- There were very few people in the cinema.
映画館はガラガラだった。
対して、quite a fewはa fewにquiteがくっついた表現です。a few「少数+十分」に、程度を強めるquiteがくっついているわけです。不十分が基準ならば、それをいくらかき集めても不十分でしょうが、十分というポジティブな意味合いが基準であるならば、そういった意味合いでの少数をかき集めることで、それは多数になるわけです。要はa fewの「十分」という肯定的側面を強調するわけですね。したがって、これは「多数の」という意味合いになります。
- There were quite a few people in the cinema.
映画館にはたくさんの人がいた。
両者ともfewという単語を使っているにも関わらず、意味は真逆になります。要注意ですね。同じことがlittleにも言えます。very littleで「極少量+不十分」を、quite a littleでは「多量」を表します。気を付けましょう。
- He has very little money and very few friends.
- "Ask him. He has quite a little about it."
それでは問題に戻ります。問題。very fewとquite a fewから適切な方を選び、以下の英文の[ ]を埋めよ。
- "Do you want a chocolate?" "No,thanks. I have [ ]."
「チョコレートいる?」に対して、「いいえ。」と答えている以上、その後ろには「必要ない理由」が続く必要があります。したがって、quite a fewが答えとなります。
- "Do you want a chocolate?" "No,thanks. I have quite a few."
「チョコ欲しい?」「いいや。たくさんあるし。」
類題
問題。very littleとquite a littleから適切な方を選び、以下の英文の[ ]を埋めよ。
- He speaks [ ] English. So, he's able to communicate with many of the foreign people to visit Japan.
答え↓
- quite a little。
本日のまとめ
- very fewは「極少数+不十分」
- quite a fewは「多数」
- very littleは「極少量+不十分」
- quite a littleは「多量」